『森と湖の国 フィンランド・デザイン』  Book*Book vol.007

図録

森と湖の国 フィンランド・デザイン

これは書籍ではなく、2012年六本木にあるサントリー美術館において開催された展示の図録。

○森と湖の国 フィンランド・デザイン
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2012_06/

「フィンランドのガラスや陶磁器、家具の数々は、機能性を重視しつつ、美しさも兼ね備えています。
なかでも“timeless design product(時代を超えた製品)”をコンセプトに作られてきた生活用品は、
私たちの暮らしに洗練されたデザイン性をもたらし、まさに「生活の中の美」といえるでしょう。」
(解説より引用)

フィンランドのガラスといえば、今ではちょっとした雑貨屋さんでも見かけるアイテムで
赤丸に「i」のマークが入ったものなど、見たことがある人は多いはずだ。
このマークはイッタラ社のもの。1881年創業だから100年を優に超える歴史ある会社で、
今もお店で見かけるアイテムは戦前に作られたデザインのものなども多くある。

ヌータヤルヴィ、イッタラ、カルフラ、リヒマキなどの主要企業と
アールト夫妻、カイ・フランク、オイヴァ・トイッカなどデザイナーの想像力。
フィンランドという国の歴史と世界の歴史などが複雑に絡みあいながら息づいてきた
美しいガラス製品をズラッと並べたのがこの展示である。

。。。
というような小難しい話は軽く読めば分かるとして、まずはページをめくって欲しい。

惚れ惚れするような美しい色やラインのカップやお皿、花瓶など。
そして時間と共に試行錯誤され新しく生まれてくる技術がまた面白い製品や作品を
生み出していく。
ページをめくるたびにため息が出てしまう。

また、デザイナーの特色がハッキリ出ているのも見どころ。
日常的に使う製品でありながら「○○らしさ」をしっかり出しつつ、美しい。
自分だったらどんな風に使うかなぁ、という事を思い浮かべずにはいられない。

この図録にはサントリー美術館の学芸員がフィンランドのガラスデザインにおいて
過去から現在、未来に向けてまで重要と言える人物3名にインタビューした記事がある。

どのような思いでこのような歴史を紡いできたのか。そして今後はどうあるべきなのか。
それはフィンランドだから、という限定された話ではなく、モノづくりをする上で普遍的な
思いがたっぷり含まれているように感じた。

この記事を読むと、更に製品そのものから受けるエネルギーを感じることだろう。
是非写真だけではなくこちらもご一読いただきたい。

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