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カテゴリー別アーカイブ: Book*Book
TOKYO BAY
良い写真とは。
という命題には幾つもの正解があるし、それをこんな場所で語れるほど鋭い目を持っていると
自負できるほどでもない。
ただし、自分の「好きな」写真というのは傾向としてやっぱりある。
幾つかポイントがあるのだけれど、その中の一つに
音を感じられる写真
がある。
この1枚、この一瞬を切り取った時、撮影者やカメラにはどんな音が届いていたのだろう。
と気にさせるもののことだ。
風景写真なら木のざわめきや水や波の音。
逆にシンと吸い込まれるような、静まり返った時かもしれない。
人ならどんな明るい声、暗い声なのか。
足音や寝ころんだ時の音とか。
その空気感とも言うべきものが詰まっているように感じられて、更に自分の想像力が掻き立てられる。
自分の中で物語が巻き戻ったり進んだりするような写真。
そんなものに出会うと、あーすごいな。と唸ってしまう。
野寺治孝さんの『TOKYO BAY』を見ていると、そんな想像力をものすごく掻き立てられる。
一面真っ青なこともあれば、真っ赤な時もある。絶妙なグラデーションや人工物の灯り。
この時は何時ごろでどんな気温で、どんな音がしたんだろう。
と一枚一枚、じっくりと感じ入ってしまう。
写真の裏ページにはとてもシンプルな情報が一言掲載されている。
Late Afternoon March
Twilight November
The Blue Hour July
など。自分で想像してからページを捲るのも面白い。
海はどこに行っても海だけれど、どの瞬間とて同じものはないのだ。
今の自分なりに何かできないかなと思って撮ったのが冒頭の5枚。
お店の外、角から真上を見上げて撮ったものではあるけれど、日付も時間もバラバラ。
同じ場所であることが分かり易いように、ほぼ同じ位置から同じアングルで撮っている。
これを見た時に、音が少しでも頭の中で響いたら嬉しいなぁと祈りを込めてシャッターを切った。
谷川岳 山行レポート
最初に書いておきます。今回の記事は長いです(笑)
趣味はこまごまとあるのですが、その一つに「登山」がありまして。
登り始めたきっかけ、は数年前ノリで行ってみた屋久島。山の中にある縄文杉と呼ばれるという
大きな杉を見に行くトレッキングでした。
それまでは登山と言えば学校の遠足程度でしたが、この屋久島での体験が人生観を変えるほど本当に楽しくて
時間と気力がある時は山へ行くようになりました。
そんな訳でお店にも少しずつ山関係の本も増やしていきたいなと狙っているのですが、
せっかくブログもあるんだしちょっとやってみたいことをここでやってみます。
—————–
【谷川岳 山行レポート】
いつもどこに行くか決める時は色んな方の山行記録を参考にします。
・ヤマケイ(http://www.yamakei-online.com/)
・ヤマレコ(https://www.yamareco.com/)
などのポータルサイトが代表例ですが、普通にご自身のブログにアップされている方もたくさんいらっしゃいます。
自分の登れそうなルートとか、行き方・帰り方、途中の注意点など。山登りはちょっとしたミスが
大きな危険を招いたりするので、事前の準備と登山計画が大切です。
そんないつもお世話になっている山行記録。ちょっと憧れていたので初トライしてみます。
今回は先日登った「谷川岳」です。
谷川岳は群馬と新潟のちょうど境目にある2000m弱の山。
登山は勿論、クライミングの山としても有名。そして遭難者や志望者の多い山としても有名…。
こう書くと大層なことしてそうに思えますが、その中でも王道のルートはキチンと整備されているし
そこまで大変なものでもないので安心です。
【アクセス】
東京駅→上毛高原駅(新幹線)
上毛高原駅→谷川岳ロープウェイ(路線バス)
谷川岳ロープウェイ→天神平(ロープウェイ)
登山ルートは天神平から谷川岳、そして天神平に戻ってくるピストン登山にしたので復路も同じルートで帰ります。
上毛高原駅からの往復バスと谷川岳ロープウェイの往復チケットがまとまった「得々乗車券」というのが
上毛高原駅で販売しています。700円ぐらい安くなるので、ピストンで往復する場合はこれが良いですね。
【コースタイム】
谷川岳ロープウェイ(8:50)→天神平(9:15)→熊穴沢避難小屋(9:50)→天狗のたまり場(10:20)
→肩の小屋(11:15)→谷川岳・トマの耳(11:30)→谷川岳・オキの耳(11:45)→→お昼休み→→
下山開始(12:45)→肩の小屋(13:00)→熊穴沢避難小屋(14:00)→天神平(14:35)→谷川岳ロープウェイ(14:50)
それでは写真と共にいってみましょう。
東京発のMaxたにがわ。寝坊して危うく乗り遅れそうになりました。飛び起きて10分で家を出るという荒業。
夜の内にしっかりパッキングしておいて良かった…。
予定通り上毛高原駅より谷川岳ロープウェイ行きのバスに乗車。
天気は良くても平日なので、乗車人数は10人ほどでした。余裕で座れます。
ラフな格好の方もいたので全員が登山者ではなさそう。ケーブルカーに乗って上まで行ってみようかね、という方でしょうか。
予定通りロープウェイがある谷川岳ベースプラザに到着。ここからロープウェイ、の前に。
登るからには申請を。そして下山する時の下山カードも忘れずに。
10分ほどゆるゆると登ったら
天神平に到着。ここからさらにリフトもありますが、それは使わずに山登りスタートです。
谷川岳は天気の移り変わりが激しいという噂なので雨も覚悟していたのに、この青空。
既に暑くて、ちょっと嫌な予感がしてました。
山道の途中はこんな感じで看板が立っています。普通に歩いていれば間違うことなし。
あっという間に熊穴沢避難小屋に到着。本当に小屋があるだけで、トイレも何もない休憩ポイント。
何も無いので軽くスルーして先に進みます。
ここまででも結構暑かったのですが、この先は背の高い植物も少なくなります。
そしてこの日は快晴。日陰がない中をひたすら登り続けるコースとなりました。
ちょこちょことある急な坂道は鎖やロープがありますが、そんなに使わなくても普通に登れます。
休憩ポイントである天狗のたまり場に到着。もう視界は開けていて、稜線がキレイに見えます。
本当に心地いい、けど暑い…。土日も仕事して寝不足気味の身体にはこの時点でかなり堪えました。
ここから山頂方面を見ると白い箇所が。雪が残ってますね。
ご覧のとおり、まだ上の方には雪が残っていて、雪解け水が流れ出るザーッという滝のような音が
響いておりました。川の始まりってこうなのかと思うと、なんかグッときます。
そしてまさかとは思っていましたが、登山ルートに雪が。軽アイゼンとか欲しいくらいでした。ちょっと怖い。
肩の小屋に無事到着。ここには売店があったりトイレもあるので一息付けます。
ここからの見晴らしがもう素晴らしいですね。
確か西側だったので、万太郎山と仙ノ倉山でしょうか。あちらにも登山道は続いているので
行こうと思えば行けます。
ここまで来たら頂上まであと少し。暑さで重い身体によいしょと気合を入れなおして登ります。
高山植物の花が咲く気持ち良い場所抜けていきます。
トマの耳に到着。谷川岳はてっぺんがネコの耳のように二つあって、その片割れですね。
もう一つの方がほんの少し高いので、ここはサラッとやり過ごしてそちらを目指します。
あっという間に頂上であるオキの耳に到着。ここが谷川岳の頂上です。1977m。
とにかく青空。良い眺め。そして、おクソ暑い。
それでもコーヒーは飲みます。山頂でコーヒーを飲むというのは、自分が山に登る理由の大きな一つです。
ご飯食べてコーヒー飲んで、ゆっくりと小一時間休憩したら下山。
ピストンなので同じ道を帰ります。ここからはざっと写真で。
そうこうしている間に
天神平に到着。
帰りはゆっくり16時前に出発するバスで良いかと思っていましたが、熊穴沢避難小屋辺りで
「ひょっとすると予定してたやつより一本早いバスに乗れるかも…」という事に気付きペースアップ。
天神平からすぐロープウェイに乗って、下に着いたら大急ぎで下山カードを提出。
そして飲み物を自販機で買ってバスに飛び乗るというバタバタっぷり。
すぐに出発したので本当にギリギリ。これを逃したら1時間ボーっとする羽目になってました。
公共交通機関を使う場合はこの辺の時間設定がシビアになりがち、というのが一番のポイントですね。
バスも平日なので混んではおらず、普通に座れました。
上毛高原駅で予め予約しておいた新幹線のチケットを一本早いやつに変更。
無事に東京まで戻って来れました。
7月だともう2000mでも暑いのだな、というのがハッキリ分かりました。
もっと曇ったり風が強く吹いたりするだろうと思っていたのに、良い意味でも悪い意味でもアテが外れた
というのも大きかったですね。
そしてアテが外れた為に、持っていったけど使わなかった物が結構ありました。
結果論でしかありませんが、無駄な荷物は体力を奪うだけなので次回以降の課題だよなぁと強く思います。
スマートに登山をして、危ないことなく帰ってくるのが理想です。
さて、次はどこに登ろう。
筋肉痛の身体でイテテと言いながら、「日帰り山 トレッキングサポートBOOK」を開いています。
※7月11日のinstagramより
そして生活はつづく
少し前のお話。
ふと思い立って井の頭公園の動物たちを見に行こうということになった。
ちょっと風は強いけれど天気はよく、動物園に行く前に井の頭公園をふらふら。
駅から近い池のある方からは水生物園があり、ここで魚や鳥を見て楽しむことができる。
(個人的にはここにいるオオサンショウウオの威風堂々感が好き)
一通り楽しんだらいざ動物園へ。の前にちょっと休憩。
ちょうど公園の出入り口にお茶屋さんがあったので入っておしることみたらし団子を食べることにした。
ここでぼーっとしていると、近くでテニスに興じていたであろうお歳を召した方々が集団で入店。
お店の常連らしく、座るか座らないかもハッキリしない内にビールやつまみをバンバン頼んでいく。
あぁ、運動の後のお酒。しかも昼間のうちからこりゃたまらんよね。と思う。
これがあれか。テニスの王子様ならぬ、テニスのおじい様のたしなみか。
なんてことをふと思いついたがために、のどかな公園のそばにあるテニスコートで
とんでもない必殺技を繰り出す高齢者の姿を思い浮かべてしまうこととなる。
(分からない方は「テニスの王子様」で検索。自分もそこまで詳しくないけど。)
あくまで自分はみたらし団子をゆっくり食べている人である。ポーカーフェイスではあるけれど、
頭の中は割と大変なことになっていた。
そんなくだらないことを考えるのが好きだったりする。
しかもこういうくだらなさは、くだり始めると坂をゴロゴロと転がり落ちるように止まらなくなるので
次第にニヤニヤしてしまったりすることもあるのだから始末に悪い。
とんでもない非日常感ではなく、普通に生活している中で出会ったり気付いたりする
くだらなくも楽しい出来事や思い。
これは交通事故のように出会うこともなくはないけれど、やっぱりそこにはくだらなさや楽しさを
感じるアンテナが必要であるし、取りこんで膨らませる余力や努力も必要だ。
「なにげない日常」の中には「なにげない日常」しかない。素晴らしいものなんてない。 その中から素晴らしさ、おもしろさを見いだすには、努力と根性がいります。 (中略) 毎日をおもしろくするのは自分自身だし、それをやるには必死にならなきゃ何の意味もない。 星野 源『そして生活はつづく』 文庫版あとがきより抜粋
ホントにその通りだよ。と膝をたたいてしまう言葉だと思う。
高円寺は海外からの旅行者も増えてきている街だ。そんな方々には「高円寺の商店街」というのは
とてもエキゾチックに映るようで(なんてたって日本のインドだからね)、街の風景をパシャパシャと
写真におさめる姿もよく見かける。
自分にとってはなにげない日常の風景であり、特別なことなんて何もない。
でもそれが「面白い」と感じる受け取り方だって間違いなくあるのだ。
自分だって旅行で遠い場所へ行くとその街を写真に撮ったりするけれど、そこにあるみやげもの屋の
オッサンにはこの風景が生活の全てなのであって特別に思うことなんてないだろう。
なにげない時間の中で「おもしろさ」を見つけること。それは漫然と過ごすだけでは絶対に届かない感覚だと思う。
「努力」や「根性」と書くと汗臭いけれど、それは「愛情」にも近いのかもしれない。慈しむ姿勢。
彼は1981年生まれで自分と同い年。それだけにシンパシーを感じる部分がありながら、テレビだけではなく
街のいたる所で目にするし耳にするというとても「遠く」に感じる人でもある。
でも彼の文章を読んでみると、そのくだらなさにただただ笑ってしまう。
単純にあけっぴろげでおバカな人ではなく、その根っこというかくだらなさの中にある本音とか真面目さ。
そこはかとなく感じる人としての闇のような部分も含めて。
等身大な人としての温度感や距離感を感じる。それが彼の人気の土台になっているのかもしれない。
そんな扉の開け方があるのか。と笑っている自分に気付いた後に思わされてしまう。
くだらないの中に愛が 人は笑うように生きる 人は笑うように生きる 星野 源『くだらないの中に』より
ホント、その通りだ。
『カフカ、作品と人間』 ~ フランツ・カフカ Book*Book vol.031
こんにちは!
シンガー・ソングライターの島田のぶひろです。
高円寺 Cafe Cross Point の Book*Book、
だいぶ間が空いてしまいましたが、
第二回目は大好きな作家、カフカの作品集を
ご紹介したいと思います。
いきなりこの写真、”筑摩世界文学大系”だなんて
なんとも大げさでお堅い本ですが、よく図書館に
置いてある世界文学全集のようなもので、
このカフカの巻には彼が生前残した短編・中編の
ほとんどが収められています。
そんな立派な本が、家の近くの古本チェーン店で
なんと100円で売られていて、外箱や中身の状態も
良く、びっくりして即購入したのを覚えています。
さすがは○ック・オフ、物の価値に対して値段設定が
メチャクチャで、本当にありがたい限りです(笑)
**********
さて、カフカと言えばシュールで独特な作風で知られ、
例えば有名な『変身』という作品では、主人公の
グレーゴル・ザムザがある朝目覚めるとベッドの上で
大きな虫になっている自分を発見する…といった、
内容・設定ともに超現実的で不思議な物語が多くて、
人によっては難解と感じる方もいるようです。
どの作品も同じところをぐるぐる回って
結局どこに行き着いたのか分からないような
結末を迎えるものや、あるいはそもそも結末
なんてなかったかのような、身も蓋もない唐突な
終わり方をする作品ばかりです。
泣けるような感動的なストーリーや、ハラハラ
ドキドキさせておいて最後にはちゃんと伏線を
回収してくれる、よく出来たサスペンス作品を
好む人にとって、カフカの作品は
「は?」
あるいは、
「で?」
となること必至なわけです(笑)
僕にとってもカフカの小説は、最初はやはり
よく分からないものでしたが、いつからか、
小説を読むのに何でもかんでも内容を理解して
分かったような気になることをやめてからは、
とても真に迫り、心を揺さぶる、
そんな物語になったのでした。
**********
数々の個性的な作品を残したカフカは、いったい
どんな人間だったのかなぁと少しずつ本人にも
興味がわくようになってきて、作者自身に
関する本や文献を読んでみると、とても
親しみやすく、愛らしくもある(?)
そんな人間像が見えてきました。
**********
チェコの首都、プラハで生まれ育ったカフカは、
今では20世紀最大の文学者の一人に挙げられる偉大な
作家ですが、本人はいたって普通の暮らしをしながら
職場である「労働者傷害保険協会」で毎日真面目に
働いて、午後の空いた時間に執筆をする、
そんな作家でした。
僕が大好きなエピソードがあって、
カフカはいつも週末になると友人たちと数人で
プラハのカフェでご飯かお茶をしながら、
自分の作品を朗読していたそうです。
周りでそれを聴いている友人たちは爆笑だった…
とその文献には書いてありますが、もしかしたら
「おいフランツ、お前ナニ訳の分かんないこと
言ってんだよ~ ハハハ!」
みたいな、なかば馬鹿にした様な笑い
だったんじゃないかと、勝手に想像しながら
ちょっと哀れになってしまいます(笑)
それでも、たとえ時に馬鹿にされていたとしても、
変テコな小説ばかり書いていたカフカが決して
天涯孤独ではなく、友人たちに囲まれて
生きていたという事実を思うたびに、
なんだか泣きそうになるほど、
嬉しくなってしまうのです。
**********
そしてその友人たちの中でもカフカの一番の親友で、
自身も作家であったマックス・ブロートという
有名な人物がいます。
彼はカフカの存命中からその作品の芸術的な価値を
認めている一人でしたが、カフカが晩年、病を患って
マックス・ブロートに遺言を残します。
それは、
「僕が死んだら、僕が書いた小説や文章は
全て焼き捨ててほしい」
というものでした。
その遺言を一旦了承するマックス・ブロートでしたが
カフカの死後、彼は全く逆の行動に出ます。
カフカが残した小説や散文を焼き捨てるどころか、
これはきっと素晴らしいものに違いないと確信し、
積極的に世の中に発表し、広めていくのです。
それはもしかしたらカフカが本当に望むところでは
なかったかもしれません。
あるいは逆に、もしかしたら友が
自分に代わって作品を世に広めてくれることを
確信していて、あえて”焼き捨てて”などと
ひねくれた遺言を残したのかもしれないし、
それは本人にしかわからないことですが、
少なくともマックス・ブロートのその ”誠実な裏切り”
とでも呼びたくなるような行動がなければ、
世界中の人達がカフカの作品に親しみ、
感動するようなことはなかったわけです。
このエピソードは、年月を経る中で
多少は美化されているかもしれませんが、
それでもなんて素敵な話だろうと感動してしまいます。
**********
すっかりカフカが好きになった僕は、2006年に東欧を
旅した際、彼が住んでいたという住居を訪ねてきました。
プラハ市内にあるそのアパートは、
小さいけれど可愛らしい、素敵な住まいでした。
近くの市庁舎前ではクリスマスマーケットが開かれていて、
その横にあったお洒落なブックストアで手に入れた
カフカの生涯を記した英語の絵本も、
Cafe Cross Point に置いてあります。
よかったら是非、ご覧になってみてください。
シンガー・ソングライター
島田のぶひろ
『私を離さないで』 ~ カズオ・イシグロ Book*Book vol.030
皆さんこんにちは!
高円寺のCafe Cross Point (以下CCP)でよく演奏を
させていただいている、シンガー・ソングライターの
島田のぶひろです。
昨年からCCPで始まったBook*Bookという企画で、
お店にゆかりのある方たちがリレー形式で
本にまつわるエッセイのようなものを書いて
ネットやSNSなどにアップし、
実際の本を店内に置いてもらって
お客さんにも手に取ってもらう…
というようなことをやっていて、ここからは
しばらく僕が担当することになりました。
これが一回目ですね、どうぞ宜しくお願いします♪
普段は音楽ばかりやっている僕ですが、学生の頃から
読書も大好きで、大学の出身学科も一応(笑)、
英米文学科だったりします。
国内外の文学作品を色々と読んできましたが、
自分は特に外国の文学が好きなので、
それらの中から何冊かを、この先ご紹介していきたいと思います。
**********
さて、知り合った人に、僕が小説を読むのが趣味だ
と話すと、よく”一番好きな作品は?”と訊かれます。
そう言われても好きな作品はたくさんあって、
とても一つには絞りきれません…
ただ、質問された時に必ずといっていいほど頭に
浮かぶ小説があります。それがこれからご紹介する、
『私を離さないで』(原題:Never Let Me Go)
という英国の作品です。
この本を書いたのは、カズオ・イシグロという日系
イギリス人の作家です。生まれは長崎だそうですが、
幼い頃に家族でイギリスに移住したため、
作品は全て英語で書かれています。
『私を離さないで』が日本語に訳されて発売された
2006年当時、僕はイシグロの作品では『日の名残り』
という小説を一冊読んだことがあるだけでした。
ちなみにこれもとても良い作品で、
アンソニー・ホプキンス主演で映画にもなっています。
ただそれを読んだ時点では、まだイシグロはたくさん
いる好きな作家のうちの一人、という感じでした。
**********
『私を離さないで』を書店で購入したきっかけは、
帯に書かれてあったコメントです。英米文学研究者の
柴田元幸さんが書いたもので、そこには”イシグロの
現時点での最高傑作”とありました。
その確信に満ちた言葉を、作品を読み進めて
いくうちに僕は深く納得していくことになります。
普通ならここであらすじの紹介…となるのかも
しれませんが、物語の筋を書いてしまうと
最初に読んだ時の感動や衝撃が薄れて
しまいそうなので、ここでは触れません。
特にこの作品に関しては、ある”理由”があって、
出来るだけ予備知識なしで読んだ方が
いいと思うからです。
始まりは静かで穏やかな青春物語だったのが、
読み進めていくうちに少しずつ違和感を感じる
ようになり、途中からは残酷なほど悲しく、
想像すれば震えるほど恐ろしく、なのに読んだ
あとは不思議と優しい気持ちに満たされる…
これだけでは何が何だかって感じですね(笑)。
でも実際に作品を読まれた方には、
この気持ちをわかってもらえるんじゃないかと
思います。
**********
ちなみに2008年、この本が文庫化された時の
帯コピーがまた秀逸でした。
“泣くとか泣かないとか、
そんな程度の心の震えでは収まらない。”
世間にあふれていた (今でもそうですが) 、
「泣ける=感動」→「感動=泣ける」
という風潮にうんざりしていたひねくれ者の僕は(笑)
このコピーに感動し、すでにハードカバーを
1冊持っていたにも関わらず、迷うことなく
この文庫版を持ってレジに直行したのでした。
**********
落ち着いた美しい文章で書かれたこの作品は、
CCPのようなカフェでゆっくり読むのにも
最適だと思います。お店にハードカバーと文庫版、
そして英語で書かれた原書を置いていますので、
是非、美味しい珈琲と一緒にお楽しみください。
シンガー・ソングライター
島田のぶひろ
お気に入りオムニバス Book*Book vol.029
こんにちは、ヤスダプレゼンツB*B、最終回でございます。
今回は私のお気に入りの本を
見境なくご紹介させていただこうかと思います。
と言いましてもワタクシそもそもあまり本を読む方ではないので
そうたくさん持っているわけではないのですが。
******************************
100万回生きたねこ
佐野洋子/講談社
******************************
言わずと知れた名作。
子供の頃はなんだかちょっとした怖さを感じていたのですが
大人になってから読むと涙が出ます。
どんな話だったけー?と思う方はぜひもう一度読んでみてください。
******************************
LA QUINTA CAMERA ラ・クインタ・カーメラ
~5番目の部屋~
オノ・ナツメ/小学館
******************************
漫画家オノナツメさんの短編集。
とてもホッコリします。
イラストは簡素なんですが線がオシャレで上手いなぁと思う作家さんです。
******************************
植物図鑑
ENCYCLOPEDIA OF FLOWERS
東 信、椎木俊介/SEIGENSHA ART PUBLISHING
******************************
植物による造形表現を行う東さんと
カメラマン椎木さんのユニットによる花の写真集です。
とてもキレイなのに、ゾクッとするような生々しい表紙に一目ぼれして購入しました。
「カラフルな生き物」って感じです!
植物同士の独特な組み合わせがとても面白いです。
******************************
鏡の国のアリス
ヤン・シュヴァンクマイエル、ルイスキャロル
/エスクァイアマガジンジャパン
******************************
アニメーション作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの作品。
コラージュによるちょっとグロいような不快なような、シュールな絵本です。
これも表紙の異様さに吸い寄せられて購入しました。
が、実は完読していません。
何度かトライしたのですが、途中で絵にあてられるというか・・・
なんだかクラクラしてきて読み切れないのです。
でも見ごたえがあることは間違いありません。
******************************
今日の芸術
岡本太郎/光文社
******************************
アートというものに興味はあるけど、いまいち理解できないという人におススメの本です。
岡本太郎と聞くと、「変人」といったイメージを持つ方は結構多いのではないでしょうか?
そんなこと全然ありません。
むしろとても真面目に芸術に向き合い、かつ一般の人々にも
アートとは何ぞやということを一生懸命伝えようとした人なんだと思います。
これを読むと、アーティストと呼ばれる人たちが
いったいどういった人種であるのかちょっと掴めるじゃないかなぁと思います。
******************************
プチ哲学/中公文庫
四国はどこまで入れ替え可能か/新潮文庫
クリック/講談社
佐藤雅彦
******************************
佐藤雅彦さん、好きです。
日々いろーーーんな小さなコトに着目している人なんだろうなぁと思います。
「気づき」の達人なんだろうと思います。
イラストもカワイイ!!
******************************
ないもの、あります
クラフトエヴィング商會/筑摩書房
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堪忍袋の緒、左うちわ、舌鼓 などなど・・・
「本来は世の中に実在しないと言われる商品を、読者のために古今東西から取り寄せた」とのことで
この本はそんな商品の”目録”となっています笑。
クラフトエヴィング商會さんの本は、内容も面白いのですが
本の装丁がいつも素敵です。
はい、ジャンル問わず一挙にご紹介させていただきました。
久しぶりに本棚をあさると楽しいですね!
読み返そうかと思う本もいくつか出てきたり。
ではでは、拙い文章でしたが
お付き合いどうもありがとうございました!
ヤスダ
「ヨシタケさん」 Book*Book vol.028
こんにちは
前回に引き続きヤスダがお送りいたします!
今回は私のお気に入り作家さんをご紹介させていただこうかと思います。
お名前はヨシタケシンスケさん。
私の大学の先輩です。
専攻も年代も違うので大学内でお会いしたことはなかったのですが、
学祭の時にOGOB展のようなものが開催されており
そこで作品を見たのがファーストコンタクトでありました。
ちょっとクスッとしてしまうタイトルにもセンスを感じます。
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【しかもフタが無い】/PARCO出版
【やっぱり今日でした】/ソニー・マガジンズ
【じゃぁ君が好き】/主婦と生活社
【そのうちプラン】/遊タイム出版
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これらは全てイラスト集です。
ヨシタケさんが日々感じたこと・見たことを
メモ帳の隅にさらっと描き留めたイラストを集めたのだそうです。
とにかくイラストがカワイイ!
そして観点が面白い!
どちらかと言うとちょっとネガティブなものが多いのですが、
それでもなんだかクスッとしてしまうのです。
共通の知人を通してご本人にお会いしたこともあるのですが、
イラストとご本人のギャップがすごくて驚きました。
こんな可愛らしいイラストをこんな方が描いているのか!と思うと
それまた妙な可愛さが込み上げてくるような・・・そんな方です笑。
さらに、最近は絵本を出版されました。
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【りんごかもしれない】/ブロンズ社
【ぼくのニセモノをつくるには】/ブロンズ社
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この「りんごかもしれない」は、昨年なんと栄えある
第6回MOE絵本屋さん大賞第1位に選ばれております。
2作とも、お子さんをお持ちの方にぜひおススメしたい!
日ごろ身近にありすぎて考えたことのないようなことに対し、
「これはなんだろう?」「ホントにそうなのかな?」
と考えることの面白さ・大切さを気づかせるような作品です。
こう言うと説教くさい本のように聞こえてしまうかもしれませんが、全然そんなことありません。
イラストのかわいらしさも手伝って、とてもサラリと読めてしまいます。
でも私はこの2冊の絵本を読んで、
ヨシタケさんのアーティストとしての視点がきっちり反映されているな、と思いました。
ヨシタケさんはもともと在学中は「総合造形」という分野を選考しており、
大雑把に言うところの現代アートに分類される作品を作ってらっしゃいました。
(これまたネガティブだけどとても面白い作品でした笑)
現代アートはあまりに裾野が広すぎ、また多少勉強しないと分からないところもあるので
一般の方には「とりあえず変なもの・訳の分からないもの」と思われがちです。
でも、アートの役割の一つに、
「疑問を持たせること」「考えるきっかけを作ること」「物事の“見かた”を提案をすること」
なんかが挙げられると思います。(私の見解ですけど)
つまり、アート作品には作家が思う
「これはなんだ?」とか「これってこうだよね」とか「こう見たら面白いんじゃないか?」という
視点が表現されてるんですね。(もちろん全部がそうではないですが)
ヨシタケさんの絵本には、そういった作品を作る前段階である
「発想のしかた」が描かれてるなぁと思いました。
あと、ヨシタケさんは現在個人イラストレーター以外に
「パンタグラフ」というジオラマやコマ撮りアニメCMなどを作る
クリエイティブユニットでお仕事をされていて、
そこの作品もとっても可愛いのでお時間のある方はぜひ見てみてください!
▼パンタグラフ
http://pangra.net/diorama/index.html
今回は本というより完全にヨシタケさんのプレゼンですね笑。
すみません、ファンなもので・・・。
いかがでしたでしょうか?
ご興味を持っていただけましたら幸いです♪
「しかけ絵本」 Book*Book vol.027
こんにちは
CCPマスターの元会社の後輩、ヤスダと申します。
CCPでは去年のクリスマス時期に絵の展示をさせていただいたこともあり、
マスターにはお世話になっております!
お店のメニューで私のおすすめは抹茶ババロアです♪
あとオリジナルブレンドのコーヒー豆もとっても美味しいのでぜひー!
さてさて・・・
ではさっそく私のお気にいりの本紹介へと移らせていただきます!
「本」と言いますと、
「情報を得るモノ」「物語を読むもの」「写真やイラストを楽しむもの」というのが
一般的かなと思うのですが
今回私がご紹介したいのは、
本は本でも「しかけ絵本」というものです。
本というものの特性を活かした造形、と言えるかもしれません。
まずはこちら。
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【ふしぎなにじ】
【きょうのおやつは】
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わたなべちなつ著/福音館書店
これらの本、「かがみのえほん」と書かれています。
開くと中は鏡仕様になってるわけです。
ページとページが互いに移りこむことで、平面のはずの本の中に
みごと空間が出来上がるのですー!
そしてその現象を大変うまく利用して 立体的な絵のような・・・映像のような・・・
そんな世界が出来上がっているのです!
どうでしょう、想像つきますかね!?
うまく説明できない!
写真で中をお見せしたいのですが、これはもうぜひ実際手に取って開いていただきたい!!
実はこの本の作者であるちなつサン、私の大学時代の友人であります。
美人さんです。
とても真面目で優秀で、人間的にもスバらしいという
ホントに尊敬できるコなのです!!
このかがみ絵本は彼女の卒業制作での取り組みがそのまま繋がって
出版に至ったもので、当時から見てきた私としても
なんだか勝手にカンガイ深いものでございます・・・
ええ、私はなんら貢献してるわけではないので ホントに勝手にですが。
しかも出版はあの福音館。
絵本と言えば福音館、の福音館。
福音館さん、よくぞちいちゃん(←ちなつサン)を見つけてくれたー!
って思いましたね。
しかしこの本、見ていただければ分かるかと思うのですが
印刷も!裁断も!製本も!
めっっっっちゃ大変な感じになっております。
特殊な技術を要するため、この本を印刷できる印刷所は大変限られているのだとか。
よかったね よかったね 世の中に出られて・・・
まだまだ駆け出しの作家なため、世に出ている部数も少ないようですが
書店で見かけましたらぜひ開いてみてくださいませ!
はい!ではお次へ。
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【Alice’s Adventures in Wonderland】
【The Movable Mother Goose】
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Robert Sabuda著/Little Simon
こちらの本は本屋さんで見たことのある方も多いかと思います。
いわゆる「ポップアップ絵本」と言われるものです。
サブダさんのポップアップはそんじょそこらのポップ具合ではありません。
ものっすごいポップします。
「そんなに納まってたの!?」と驚くほどポップします。
この本との出会いは、これまた大学時代。
私は美術分野を専攻しており、その中で絵本を作る授業がありました。
自由課題で何をやってもいいぞー という機会に、なにげなくポップアップやってみようなかぁ
と思ったことがきっかけです。
先生が「ポップアップやるならサブダを見なきゃダメだ」とおっしゃるので購入してみたのですが、
それはもう衝撃的でした。
こんなに1ぺーじずつ開くことが楽しい本には初めて出会いました!
これまたぜひ一度ご自分で開いてみてほしい!
「えええ!?」
「えええええ!!?」
って絶対なると思います。
この本もまた出版するには想像を絶する苦労があったかと思います。
ポップアップにおいて何が一番大変かと言いますと、
閉じた時に「本に納めるコト」に尽きます。
飛びださせるコトについては、いくつか定形の型のようなものがあるので
それを踏まえれば一応それなりに飛び出させることはできます。
その型を組み合わせることで複雑なポップアップが可能になるわけなのですが、
そうなるともう どこに何を納めればいいのー!って。
この確度が悪いの!?このパーツの長さが悪いの!?って。
あちこちから色んなものがはみ出してくるわけです。
この授業の指導教官の方はなかなかに厳しい先生だったのですが、
提出の際 ニヤッと笑いながら「がんばったな」とおっしゃってくださったのを覚えています。
大した仕掛けではない拙い作品だったのですが
それでもそんな一言を言っていただけたというのは、
やはりポップアップを作るのは相当大変なものであるからだとその時思いました。
正直拙すぎてしかられると思っていました・・・
先生はこの大変さを知っていたのですね・・・
なら・・・ やる前に止めてほしかったな、 って、ね。
そんなわけで、こちらも私にとって思い出深い本なのです。
いかがでしたでしょうか?
ご興味を持っていただけましたら幸いです♪
さよなら私 Book*Book vol.026
いつの間にか
もうすぐ12月ですね!!!
うっかりしてると、年越すよ!
はいー
では、わたくしたうらからは
さいごのご紹介です♪
一見、マイナスな感じのタイトルのようですが、
肩肘張らずに、風を感じて生きていける感じの気楽な本です。
いつだったか
芸能人になれるとしたら、
誰になりたい?
って、誰かと何となく何故かそんな話になったとき、
くちをついて出てきたのが
「みうらじゅん」でした。
言った後、えっ?て思ったけど
よく考えたら、本当そうだな、と。
その理由は、
この本にあるような
生き方、ものの見方ですかね。
今でこそ
ゆるキャラ、等多数の文化を作り
ゆとりあるナイスポジションで
好きな仏像のお尻を追いかけ続けているイメージのみうらじゅんですが
みうらじゅん(以下、MJ)だって、
最初から今のMJだったわけじゃありません。
地味にもなれない程の存在。
悶々としつづけてた日々。
そこで
そんな彼の提唱する脱却法
【自分へのこだわりを捨ててみる】
これで人生薔薇色になるってわけじゃ全然ないけど。
「悟りをひらきたい」とかいったら
ちょっといろいろ難しい感じするけど、
MJのように生きたい
というのは出来そうじゃないか。
この、【さよなら私】は
さらーーーーーっと読める
指南書です。
繊細で、世の中を斜めから見ちゃう、好きなものはトコトン、な人には
もってこいかな?
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日々、
世界でも日本でも自分の周りでも
いろんな事がありますね。
今までこんなに、なんだか落ち着かない、腑に落ちないニュースにあふれていたでしょうか?
自分が年を取ったから?
考えても仕方がないこと
考えないと先に進めないこと
自分が頑張っても、どうにもならないこと
自分が頑張らないと、何も起こらないこと
本当のように見えて、実はうそのこと
↑
実はこれが、信じられないくらい、そして意外と身近にもあったりして。
目をつぶって、
関係ない、と思考停止して
知らないままでいる方がいいのか。
何か起こったとき動けるように、
悲しいかもしれないけど
ちゃんと知っておいた方がいいのか。
考えたら分からなくなるけど、
感じたら、
自分はどっちがいいのか分かるんだろうな。
みうらじゅんみたく
一旦、
「もともと、ぜんぶ無い!」って考えたら
自分の大事な物事を
直感で選んでいける気がします。
混沌とした時代、
そんな直感チョイスが
逆にハマるんじゃないでしょうか!!!
では、
これにて!
次の方にバトンタッチ★
お付き合いありがとうございました◎
風邪も流行ってます。
ご自愛くださーい◎
たうら
意外な扉 Book*Book vol.025
お邪魔してます、たうらです。
すっかり寒くなってきましたね!
今回は2冊です★
もう少しおつきあいくださいませ~
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ギネスなんてのは、みなさまご存じのやつですが、
「本」もあるんですねー
調べてみたら、本も結構売れてて
世界同時発売とかやってるんですって。
たまたま家にあった?ので覗いてみたのですが、
写真も多くて、図鑑的に気軽にパラパラみられる感じ!
ちょっと大きめサイズです。
カフェクロスポイントでお寛ぎの際に、
ぼんやり見てみるのも面白いのではないかなーと思って
本棚に置かせてもらいました!
記録のカテゴリーとしては、やっぱり
→やたらデカいやつ
→超多いやつ
→びっくり人間的なやつ
→超長時間やるやつ 等が基本ですが
なんでこんなこと・・・ とか、
記録のわりに、絵面地味w とか、
まじハート強いな ! とか、ですね。
きっと、いろんな感想が持てると思います。
<世界記録>という共通点だけで
こんなに様々なものが1冊の中で見られるのも
なかなか面白いんじゃないでしょうか!
■クイック・ジャパン Special Issue
ももいろクローバーZ
~Compass of the dream~ 2013-2014
ももクロが
結成当初からずっと「夢」として追いかけてきた
国立競技場でのライブ
今年2014年3月、なんと2DAYS開催で
ついに夢が現実になりました。
2008結成からの、
早すぎる夢の実現。
国立でのライブまでの
それぞれの苦悩、夢への軌跡がまとまった1冊です。
これは、
ももクロのファン(武士と書いてモノノフと読みます)はもちろんのこと
ファンじゃない方にこそ
ちょっとだけでも、覗いてもらいたい!!!
私はももクロのことが大好きなので
これからの説明は、ちょっと客観性が足りないかもしれないけど
逆に
近くにすごいオススメするひととかいない場合
(ほとんどそうか?)
あまり深堀りしようとはしないもんなのではないか、と。
なので、
ほんの一部ですが <何がいいのか>
ただの1ファンですが、紹介させて頂きます。
とにかく
人間として
めちゃくちゃ美しい、んですよね
写真をみてもらえたら
きっとわかると思います。
かわいい顔して
かわいい服きてポーズとってるから
かわいい、とか
アイドルの既成概念的な事とは全然違うんですよね。
楽しいから、思いきり笑う!
嬉しすぎて、号泣しちゃう。
長く続けたいから、嘘つかない。
与えられるだけじゃなく、
自分の頭で考える。
乗り越えたいから、
チカラを合わせて頑張る。
支えてもらっているから、感謝する。
覚悟を決めたから、走り続ける。
夢を諦めなかったから、
今がある。
↑
これって
当たり前の事のようですが
今のこの時代
実践しつづけるのは、並大抵の事ではないですよね。
このスタイル(というか人間性)を
地でいく彼女たちの姿には、
社会生活で、長いものにがんじがらまって
<素直>な感覚を置き去りにしている大人達を
浄化するチカラがあるんじゃないか、と思います。
初期~中期のライブ映像で
透明感と汗のほとばしる彼女たち を見ているだけで
何故か分からないけど、 涙が出てきた。
っていう人も、本当に多いんですよ。
ときに茶番もありますが、
昭和の子供みたいで、
親戚のコみたいで、可愛いです。
もちろん
パフォーマンスもいい、
実は楽曲も相当面白いし、
ももクロを支えてるチームの物作りには
「何か世間が驚くことやってやろう」という熱さが常にあります。
!全部ひっくるめて、カッコイイ!
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【まとめ】
深堀りしなきゃ
よく知らない世界かもしれない2つ
( ギネス と ももクロ )を例にあげてみました。
何でもそうかもしれないけど、
沢山のだれかが、こんなに熱くなってるってことは
きっとなにかそれだけの魅力があるんだろう。
と思います。
たまたま知ったものでも
自分から、能動的に選んだものじゃないからこそ
何か 「なんだこれ?」 とひっかかる物に出会ったら
先入観、イメージ、既成概念で
「興味ない」と
アンテナをたたんでしまうのはもったいない
自分で範囲をきめないでいると、
意外なトビラがあいちゃうかも★
たうら